見逃して下さい

幻騎士を「元気氏」と表記するブログ良くありますよね。
可愛くてなんか好きですその表記。

ここ、哲恭ブログなんですけどちょっと見逃して下さい。
なんなら見逃しついでに続きは読まなくていいです(苦笑)

頭の隅に元気氏が離れないんで吐きだしてみます。試しに。
ロクに文を拵えた事ないんで、習作という事でご容赦下さい。

ほんとは哲恭こそ文章という形でつくってみたいのに＾＾；


※本誌のネタバレ、捏造甚だしいです。我慢出来る方のみ続きからどうぞ。

家族はみな、幼い頃に病で死んだ。


俺は強くなりたかった。何よりも、誰よりも生きたかった。
死にたくなかった。どんなことをしても。

只がむしゃらに己の肉体を鍛え、剣の腕を磨いた。
戦いそのものに正直興味は無い。
欲しいものは勝利の先にある高揚。
己の汗や呼吸、上気した体温。疲労感。
それだけが俺に生の実感と証をくれる。
生きている。その現在だけが俺の全て。

気が付けば、最強の剣士と賛辞されるようになっていた。

だのに。

なぜこんな処で寝ているのだろう。
医者らしき奴らが俺を取り囲む。
体が動かない。苦しい。
呼吸が荒い。熱が高い。これはあの高揚のそれとはまるで反対の…。

最後に見た母の顔が浮かぶ。
病に冒されているとは思えない強い目をしていた。
今の自分は一体どんな顔をしているのだろう。

弱。
弱。
死。
死。
死。
弱。
死ぬんだ。
死にたくない。
死ーーーーー。
涙が止まらない。
恐くて堪らない。
死にたくない！


――――――――――――――――


俺は今でも死ぬのが恐ろしくて堪らない。
しかしそれは完全な死、完全な孤独の事だ。
最早あり得ない。

俺には神がついている。
貴方の体温は無限の生命を俺に与えて下さる。
独りで戦っていたあの頃よりもずっと生身の生が身近にある。
涙が止まらない。
涙は恐ろしくて流すものと思っていた自分がこんな温かい涙を流すとは。


俺は貴方に生かされている。
全ては貴方という神の為に。
さあ、何なりとご命令を。
俺に生きている証を！